尾道ぶらぶら記②(尾道はバラナシか?)

totoさんは前ノリで尾道を堪能しているハーコーぶりで
gnkosaiBANDは前日は福山でライブをしているそう。

そういえば去年の夏は名古屋の「食堂ワニ」で一緒にライブをして
山本で一緒に味噌煮込みうどんを食べた。
んで現地解散後、totoさんと無人駅を眺めた後、
gnkosaiBANDが維新派の特設ステージでライブをしているというので
奈良の曽爾高原までいって合流して一緒にうどんを食べた。

totoさんやgnkosaiBANDとはこのところ「夏」、「うどん」といった
キーワードが合致する。どちらも好きなので彼らのことも好きだ。

はらいそでマスターの吉崎さん、ケイキさんtotoさんと再開、
ああだこうだ喋って夕餉にケイキさんが

「新しくできた尾道ラーメン店がすこぶるおいしいけぇ」

と、またたび、という店を案内してくれるたら
なぜかtotoさんの仲間が立ち上げたお店だったという偶然。

かつて目黒の青葉台あたりにマンゴスチンカフェというのがあって
totoさんはそこの料理にほれ込んで例の行動力で「働かせてくれ!」
とそこに飛び込んだのだそうな。

デビュー前のsmrytrpsの危険な事務所もその近所にあって
totoさんのサツマイモのカレーを食べに行ったことを覚えている。

爾来、mcアトムはケアンズの日食後にバイロンベイでたしかユキさんの所に
逗留していたり、詩人ナーガ(長沢哲夫)さんが住む島、
諏訪瀬が属するトカラ列島でできたトカラーゼという調味料を
マンゴスチンが開発していたり。

なにかとマンゴスチンのみんなとは交差する事がよくある。
なによりどこで食べても彼らの作るものはびっくりするほどおいしい。

またたびの前で地元や旅人、いろんな人たちの交錯する会話を聞いていると
ここが尾道なのか奄美なのか関東なのか、どこなのかよくわからなくなるし
どこでもいいや、という感じになっていい。
やっぱアトムも来ればよかったのに。

「ホットきのこ」「パクチーサラダ」という怪しく間違いなさそうなメニューに
後ろ髪をひかれながら(リハ前なので呑めなかった!)ラーメンだけ食べて
ケイキさんが持つ向島のスタジオへ移動

向島に移動するときも車をフェリーに乗せてみんなで200円ほど払うと
向こう岸へ渡してくれる。

家とスタジオ、現世と創作の世界。あの世とこの世を行き来するみたいで
なんかケイキさんいいなあと夕やみの尾道と瀬戸内海を見渡すと、
なんとなくインドのバラナシのようにも思えてきて

バラナシは向こう岸渡っちゃうと、荒涼として追いはぎや盗賊が出るとか脅されたけれど
向島はパチンコ屋があって、高校生たちがスマホ覗き込みながら自転車でフェリー
乗り込んで来たり、この往来がたまらないなあとフェリーに乗るといつもわくわくする。

そうか、バラナシにも似てるからいろんな人がこの街に集まってくるのだろうか。