鴨川のむこうに出る月は本当にきれいだ

京都に住んでいる。

なにがいいって、
引っ越したての誰ともつながりがない状態が好きだ
大事そうなものを静かに見据えることができる
そういうのが良くて頻繁に引っ越しをくり返していたのかもしれないが
せっかく京都に住んでいるのだからできるだけずっと棲んでいたいとおもう

たまたまきいて頭から離れないアタックナンバーワンの歌を
「♪京都の中では平気なの」とかえて歌っている
そういえば京都の中にいるとたいていのことは
まあ平気だなと思えてしまうからふしぎである
どうだっていいさと思ってしまうのである

どうでも良くなってしまったことと言えば
フェースブックなどのSNSもすっかりやめてしまった
好きな人たちが寂しい箱の中に住んでいるように
見えてしまうのが嫌だったので

何になりたいとか何ができるとか
別になんにもならなくても良いと思う
少なくとも今はそういう時間を楽しんでいる
新しい音楽やマニアックな音楽は聴かずに
代表的なソウルミュージックをきいている

カーティスメイフィールドやマービンゲイが京都の空には似合う
そして月が何よりきれいだ
三条大橋をわたるとき
鴨川のむこうに出る月は本当にきれいだ