ピーナツバタを海外から取り寄せる

ピーナツバタが高くてかえない。物価はたいていは値上がりするものだからやむをえない事なのだが、何年前にどこそこの量販店で299円でスキッピーの粒入り小瓶がかえたという成功体験をしてしまうとどこへいっても心の中のおばちゃんが「あらスキッピー高いわねぇ」とため息をついているのがわかる。

三条大橋の明治屋で500円強してしまうとピーナツバタを切らしても買いにいく事ができず朝パンを食べるときはバタにハチミツなんぞを塗ってまんじりとしている。まんじりとしている、と書いたがなければないで、人間が雑にできているのでバタうまい、蜂蜜うまいといって喜んで食べているので問題はないのだがピーナツバタも食べたい。

100歩譲って近所の農家さんやファーマーズマーケットからピーナツバタを買うなら心の中のおばちゃんが服部みれいや高山なおみの様な姿(どちらも拝見した事がないが)になって「美しい生活。」とひとりごちて千円札でおつりが来なくてもその場はOKだがピーナツバタはけちけちせずにたっぷり塗ってたっぷり食べたい。週刊金曜日に何かいわれても微毒を吞み込むように大量摂取したい。ピーナツバタが食べたい。

どうにかならんものか、と通販サイトを探しまわっていたらiHerbという輸入代行サイトでピーナツバタの大瓶が300円たらずで売っていた。これは本当にピーナツバタなのだろうか。つくばの大穂にカスミというスーパーマーケットがあってそこでピーナツクリームが290円くらいで売っていてこれは安いと手をだしたらあまく塩味が薄いチャンク感のないピーナツバタとは別物でがっかりした。がっかりしたと書いたが、人間が雑なのでそのときは多分ピーナツクリームうまい、パンうまいと食べた。

iHerbなら常用薬(40歳を超えたのであらゆるお薬を自分の体で人体実験してやろう、とおもってあれこれ試しているがそれは別の機会に)を購入しているのでついでにたのんでおいたら昨日届いた。小瓶でなくて長い大瓶だ。以前吉祥寺のカルディで安かったときに思い切ってスキッピーの粒入り大瓶を2つ買って青い蓋の瓶をキッチンの棚に並べて眺めた時があったが、あのときの安心感ときたらなかった。購入したのはスキッピーではなくold fashon という銘柄でどうかいなと思って今朝妻と食べたら、何ら遜色のないピーナツバタだったのでやっぱピーナツバタうまい、粒入りうまい、とたくさん塗って食べた。今度買うときはは2瓶にしよう。

ピーナツバタのおいしい食べ方は焼いたトーストにバタを塗ってからその上にピーナツバタをぬる。さらにその上に蜂蜜をかけてもおいしい。バナナがあるときはバナナをのせる。昔、河原町丸太町のカフェでベトナム人に習った食べ方だが彼らは確かこれをフレンチトーストでやって多分練乳と粉砂糖ものせていて、もちろんコーヒーにも練乳を入れる。練乳うまい。チューチューすいたい。妻に蛇蝎を見るようような目で見られても冷蔵庫に常用したい。話がそれた。焼餅にピーナツバタを塗って食べるとチャンク感が半端なくしばしただ噛むだけの動物になり人である事を忘れる。